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カリフォルニアセントラルコーストはSanta MariaにあるワイナリTantara.昨年設立10周年を迎えたばかりのまだ若いワイナリですが、日本でもピノノワールを中心に知られるようになって来ました.今回ワインメーカのJeffrey Fink氏が初めて来日し、6/12夜に三軒茶屋「のみ山」で彼を囲んで飲む機会がありましたので概要を書き留めておきます. ワインは、 1.Tantara CH Santa Maria Valley 2006 2.Tantara CH Talley Rincon Arroyo Grande Valley 2005 3.Tantara CH Dierberg Santa Maria Valley 2005 4.Tantara PN Santa Maria Valley 2006 5.Tantara PN Dierberg Santa Maria Valley 2005 6.Tantara PN Pisoni Santa Lucia Highlands 2006 Jeffreyはバージニアの出身.なぜワインに興味を持ち、ワインメーカになることになったのかを尋ねると、昔ガールフレンドに1974年のMondavi CS Reserveを飲ませてもらい、その味わいに感動したのがきっかけだったそうです.カベルネから始まったワインへの思いがどうしてピノノワールに向くようになったのかを尋ねると、1989 DRC Grand Echezeauxを飲んだこと、またブルゴーニュを訪ねた際、ルソーで1995 Chambertinを飲ませてもらい(お土産にアラスカ産のサーモンを持っていったところ、ルソーは律儀な人で代わりにChambertinを飲ませてくれたのだそうです)、その美しさ熟成した味わいに感動したことからとのこと. ある意味意外なことに、かなりブルゴーニュワインが好きな人でした.一番好きなブルゴーニュワインは何かを尋ねると、ちょっと考えた後でDRCとのこと.高いけれど、惹かれるのはconsistency(一貫性)だとの答えでした.彼の説明のなかに、「勉強を続けているところ」とのフレーズが何回かありましたが、まだ葡萄が植えられるようになってからでさえ年月がさほど経っていないSanta Lucia HighlandsやSanta Mariaの土地でワイン造りを行っているJeffreyの率直な話と思えました. Tantaraは現在12のSingle Vineyardのピノノワール、同様に4つのシャルドネ、2つのシラーを造っているそうです.(その12のピノノワールをブレンドし、ワイン造りを始めたときにお世話になったBurt WilliamsにちなんでBURTというワインをだした話は以前書きました.) まずシャルドネの説明をしてくれましたが、2005年は調和がとれてフレーバーが出てきているとのこと.一方、2006年は涼しい年だったそうで、できたワインはまだ若いとのこと.2005年は良いストラクチャーとキャラクターを持っていると話していました.Dierbergは力強い中にもエレガンスがあり、良く食事と調和するシャルドネになっているとの説明.Talleyはワイン造りが比較的楽なのに対し、Dierbergは非常に難しいのだそうです.それゆえになのでしょうか、話のあちらこちらにDierbergに対する彼の思い入れが感じられました. Dierbergはまず葡萄の成熟(ripeness)を見極めるのが非常に難しいとのこと.半日ほどの時間の中であっと言う間に熟してしまうのだそうで、同時に酸が強い畑なのだそうです.そこでマロラクティック発酵に工夫し食事に合う味わいを引き出しているのだと言っていました.ちなみにステンレスタンクは使わず全て樽だそうですが、まだ若いにも拘らずそれぞれのワインは濃い黄色、ちょっとゴールド掛かった色合いをしています.Talley, Dierbergともミネラルも感じられます.食事に合わせると本当に美味しいワインですが、逆に食事なしでただワインだけを飲むとちょっとワインが強いかも知れません. 2006年のSanta Maria Valleyピノノワールは今とても良く開いていて、まだボトリングして4ヶ月しか経っていないのに、イベリコ豚や椎茸などととてもよく合うとのこと(何ゆえ椎茸?).このワインはDierberg, Solomon Hills, Bien Nacido等のブレンドだそうです. Pisoniに関しては開くのに時間が必要と言っていました.もっと空気と混ぜる必要があると.2〜3年経てば良い熟成をみせるだろうとのこと. 彼が一つ強調していたことはテロワールでした.La Tacheクローンと言われるPisoni、そのPisoniのクローンを植えたSanta Lucia HighlandsのGarys'と、海岸に一番近いところにあるSilacciを例にとって説明してくれました.これら3つの葡萄としての素性は同じVineyards、Silacciは海岸に近いために海からの冷たい風を受け酸のしっかりしたエレガントなワインができるそうです.川を遡っていく途中にあるGarys'、ここはまだ冷風の影響を受けますがPisoniになるとあまり影響を受けなくなるとのこと.近くにある丘がまた海からの風をさえぎっていることも理由とのことです.その結果Pisoniではあの独特な濃いワインができる訳です. テロワールをワインに生かしていくことが彼の一番のテーマのようです. 初めての来日ながら、片言の日本語も交えて話すJeffrey.義理のお母さんが日本人で教わったのだそうです.「のみ山」では納豆も食べたとのこと.納豆を食べるアメリカ人は普通いません.なかなかの親日家でした. Pinot Daysでまた会いましょうとお別れしました. 補足 上記に書き漏らしましたが、Tantaraでは補酸は行っていないとのこと. |
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