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各席にはパーカーへの質問事項を書く用紙が用意してあり、質問のある人はこれを受付に提出して、質疑応答の時間に回答をもらう仕組みになっていました.以下にその内容を書きます. Q1.ボルドーの温暖化についてはどうか? (デュブルデュー教授) 地球温暖化に関してボルドーも心配ではあるが、正直わからない. ボルドーで栽培される葡萄品種はほぼ北限にあり、あと30km北に行くと熟さない.したがって、寒くなることは影響がでるが、若干暖かくなるのには対応できるのではないか. (パーカー) 地球温暖化が問題視されて来た2000年以降、2000年、2003年だけが平年より暑かった年で、残りは平年より涼しい年だった. Q2.テイスティングの感覚をブラッシュアップする方法は? 良くないのは疲れだ.私は大事なテイスティングの前は良く眠る. テイスティングの途中で感覚をリフレッシュするには、ガスの入った水、シャンパン、ビール等を飲むのが良い. Q3.ワインを評論するときに必ずやること、やってはいけないことは何か? グラスのワインに集中し、誰が造ったワインかとか、どんな歴史があるかとかは無視すること. フレンドリーな人が造るワインであってもワインが良くないこともあれば、気難しい人が良いワインを造ることもある.グラスのワインだけを評価する. Q4.飲んだワインのことをどのように記憶しているのか? ワイン以外については記憶力が良くない.しかし、ワインについては、味、テクスチャーを良く覚えている.それらが3次元的に見えてくる. 昔、弁護士だった頃は覚えられなかった. Q5.人生の最後のときにどんなワインを飲みたいか? これまで沢山のワインを飲んで来たので1つは選べない. 偉大なボルドー、シャンペーン、ポート......ブルゴーニュはなくても良いか.それにローヌは飲みたい. バースデイヴィンテージである1947年の偉大なペトリュス、ルフレーブとか.それらを飲む時には声を掛けて欲しい. Q6.どのようにしてワインに出会ったのか? 実家は農家だった.乳牛を育てている農家だった.1967年に大学を中退しパリへ好きな女性を追いかけて行った.その女性はワインが好きな人で、私がコーラを飲もうとするとワインを勧めた.それで1967年にワインが好きになり、大学に戻って1968年に初めてワインの試飲会をした. ワインは人生を良い方向に変えてくれた.人生そのものであり、喜びを与えてくれた. Q7.飲み過ぎの対策は? 私は幸い体格に恵まれている(だからあまり問題ない). 水を沢山飲む.1日に2〜3リットルは飲む. Q8.30年でテイスティングの基準はどう変わったか? テイスティングの仕方、評価の仕方は変わっていない.変わったのはワインの生産本数であり、地域の拡大だ.生産地域それぞれの文化を理解することと、課題を理解することが重要だ. 新たな発見をするととてもエキサイティングだ.前回の来日の際、富士山の麓で甲州をテイスティングしたのはエキサイティングな経験だった. Q9.プライベートで飲みたいワインのタイプは? 飲むワインのほとんど、95%はフランスだ.ボルドー、ローヌを飲む.白は少ない. Q10. 2005年ですぐ飲んで美味しいのは? ボルドー.今日飲んだワインは今飲んで美味しい.1〜2年おけばより良くなる. ロワール、ブルゴーニュの白も良い. Q11.フランスワインは高騰しているが今後の見込み、新世界との比較はどうか? 世界的に有名なワインの需要が拡大して、車で言えばランボルギーニやフェラーリのようになってしまった.メディアはbig nameだけにフォーカスする.価格高騰はそう言う一部のワインだけだ.今日のワインはリーズナブルな値段だ.フランスには多くのシャトーがあり、リーズナブルなものがある. それ以外のオーストラリア、ニュージーランド等、多くの場所で品質の高いワインが造られている.しかし、ボルドーの価値はオーストラリアやカリフォルニアとは異なるものだ. 超有名な銘柄が欲しいなら資金力が必要だが、今日のワインのようなものであればまだ楽しめる. Q12. 2006年、2007年ヴィンテージについてはどうか? 2006年はvery goodだ.2005年程consistentでない. 2007年は2006年程ではない.良いワインはチャーミングで既に飲めるシルキーなものもある.ただし、トップのシャトーのみである. ボルドーは1992年まで遡らないと悪いヴィンテージが無い. 2007年の白は甘口、辛口とも非常に良い.稀なトップヴィンテージだ. Q13. 2005年は偉大なヴィンテージとのことだが100点が少ないが? タニックなヴィンテージで意図的に保守的なスコアをつけている.10〜15年待たなければ. スコアは将来付け直す.後で上げる方が良いと思っている. Q14. 40〜50年保つワインのポテンシャルはどのように見つけるのか? 造られている葡萄品種の特徴から判断している.過去の歴史から、カベルネ、メルロのワインは保存が良ければ40〜50年保つことが分かっている.甘口ボルドーは50〜75年以上熟成できると歴史から分かっている.選定が良くなっているから、より保つようになっているだろう. Q15. コンペティションについてはどうか? 30年間コンペティションには関わっていないが、生産者はコンペティションより葡萄畑に行って良いワインを造ることにより積極的になって欲しい. Q16.テイスティングにはどんなグラスを使っているか? リーデルなどであれば良いものをだしている.あまり大きなグラスは良くない.今日のテイスティンググラス(一般にスクール等で使用されているものでした)よりもう少し大きなものが良い. グラスの33%にワインを入れ、66%を空気のスペースに使うのが理想だ. 大きすぎるグラスは早く酸化が進む.(私にはexaggerate(誇張する、大げさにするのような意味)に聞こえましたが、通訳の方は酸化が進むと訳されました) 10〜12オンスくらいのグラスに注ぐのが良いだろう.(アメリカの1オンスは約29.6ml)(会場では、10〜12オンスのワインを注ぐと訳されたと思いますが、グラスの容量だと思います) 以上です. 走り書きのメモと記憶で書きましたので、不確かな記述もあるかも知れませんが、今回のセミナーに興味を持たれたものの月曜日の昼間で参加できなかった方等、情報を幾らかなりとも共有できれば幸いです. パーカーは非常にフランクに話してくれたと思います.彼がボルドーやローヌのワインが好きなことが良く分かりました.そして実はブルゴーニュのピノはあまり好みでないのだろうことも質疑応答を通じて分かりました.それで、カリフォルニアのカベルネやボルドーブレンドのワイン、ローヌレンジャーと呼ばれるローヌ品種のワインに対する評価、そしてピノノワールの中で所謂エレガントと言われるワインに対する評価や反対に濃いと言われるワインに対する評価について、そのバックグラウンドが分かった気がします. |
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力作ですね。ボルドーなのに(笑)。勉強になります。 |
uge 2008/05/21 22:32 |
パーカーと自分を比べちゃ駄目よ! |
takuya 2008/05/21 22:41 |
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