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既報の通り、ロバート・パーカーが来日しテイスティングセミナーがありました.一度は彼の話を生で聞いてみたいと思い参加して来ました. 会場へ行くとちょうど受付が始まったところ.席はチケットのナンバー順だとのこと.私のチケットは12番.席表を見ると最前列の中央、演壇の真ん前ではありませんか.距離にして3,4mです. 場内へ入るとパーカーは既に着席していました.写真撮影が許されるか不確かではありましたが、ずうずうしく壇上のご本人に「写真を撮っても良いですか?」と尋ねると、「まだグラスにワインが入ってなくて空だけど良いですよ.」とのお返事.ちょっとポーズをとってくれました.それが冒頭の写真です. 以降セミナーが始まるまでの30分ほどの間、来場の皆さんが携帯やカメラで写真を撮り、あるいは会場で購入した本にサインをお願いし、と言う時間が続きましたが、パーカーは全部に応えていました. パーカーの話はまったくのネイティブのスピード.通訳の方がそれを端折ることなく早口ながら訳してくれました.そう言う意味では単位時間あたりの情報が多いセミナーだったと思います.私が手帳に走り書きでメモしたページ数は21ページ半.何回かに分けなければ書けないかとは思いますが、できる範囲でレポートしたいと思います. ---------ここからセミナー------- 今回が3回目の来日であるとともに、今年はワイン評価を書き始めて30周年になる年です. 30年評価を書き続けて2005年が最も優れた年になりました(ボルドーの話). 偉大なヴィンテージの定義としては、偉大な年と言うのは多くの畑から偉大なヴィンテージが造られる年と言えます.2005年は初めてそう言う年になりました.例えば、1982年は私が評論をして有名になった年でしたが、35〜40のワインが良い年に過ぎませんでした.2005年はそれに対して250程のワインが良い年になりました. 今日のテイスティングでは、これまで偉大とは言われなかったワインを取り上げました.バリューの高い、品質の良いワインを取り上げています. ボルドーは依然として世界最大の高品質ワインを算出する土地です.非常に有名な高いワインは40〜50年に渡って熟成しますが、そうでなくとも5〜10年は熟成できます.今日は値段の安いものから高いものへの順でテイスティングしますが、どれも値段を上回る価値のあるワインです.しかも、まだ市場で手に入るものばかりです.ボルドーは、ほとんどがカベルネ、メルロ、カベルネフランのブレンドとなっており、今日のワインもまたそうです. 質問することによって学ぶことができ、また多くのワインを飲むことで自分の好みが見つかります. 2005年でもその他のヴィンテージでも、その地域の気候による特徴があります.ボルドーの偉大なヴィンテージを過去100年に渡って研究しましたが、(偉大なヴィンテージは)いつも乾燥して晴天だった、気温が高い年だったことがわかります.47年、59年、82年、89年、90年、どれも暑く乾燥した年でした. 2005年の面白いところは、乾燥して晴天の年でしたが気温が高い年だった訳ではないところです.2005年は過剰な暑さの年ではありませんでした.新鮮でフレッシュな、アロマの複雑な年となっています. 私は年間10,000本をテイスティングしていますが、評価は非常にシンプルで純粋な果実味がするものが良いと思います.面白い造り手は果実味の上にさらに樽や花の香り等を楽しませてくれますが、重要なのは香りの純度だと思います.uncleanなケミカルな香りのものは駄目なワインです.ワインテイスティングで求めているものは調和です.若いワインであっても、ストラクチャ、すなわちタンニン、アルコール、酸、果実味を求めています. 2005年を試飲した印象としては、アロマが純粋で調和のとれた果実味があると言うことでした.ボルドーは長熟型でバランスが良く、タンニンでストラクチャがしっかりたワインです.赤ワインのタンニンは時として緑茶のタンニンに似ていると思うものもあります.偉大なワインと言うのは、偉大な料理と同じでフレーバーが強いが軽やかなものと言えるでしょう. 以上がテイスティングに入るまでの話でした.以降はまた. |
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